
寂地峡は,山口県の最も東北端にあり,西中国山地国定公園の一角を構成する。白い花崗岩をうがつ峡谷と清らかな水の流れで知られている。現地へは,国道434号を宇佐に至り,看板に導かれて北に入る。入口の駐車場から川沿いを進むと道は二手に分かれ,左手を行くと花崗岩の急峻な断崖にかかる滝と見事な甌穴(おうけつ)の連続する峡谷となる。木立の間に,半球を2つに切ったような落ち口から落下する滝や碧の淵が美しい。
写真は遊歩道から撮った五竜の滝の一部である。岩石は主に黒雲母花崗岩で,山口県地質図第3版(15万分の1)説明書では「宇佐花崗岩」と呼ばれている。この花崗岩は,後期白亜紀の山陽帯に属するとされ,東方の広島市街地方面へ分布が広がっている。
また,右手を行くと犬戻り峡を経て犬戻りの滝,さらに寂地山(1337m)に至る登山道へと続く。登山道の途中から古生代ペルム紀の錦層群が現れ,地形的に下位に花崗岩,上位に錦層群が分布することがわかる。
岩国市錦町
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山口太郎,「タイトル」,山口地学会ホームページ,山口ジオフォトツアー(最終更新日)