
山口県北西端に位置する油谷(ゆや)半島は,約50か所の地すべり防止区域が密集する地すべり多発地帯として知られている。油谷半島の地質は第三紀層とこれを不整合におおう大津玄武岩溶岩からなっていることから,キャップロック(帽岩)地すべりとして分類されている。
第三紀層および玄武岩に由来する崩積土は棚田の緩斜面を形成するため,大きな露頭として確認されることは少ないが,偶然にも平成11年9月25日の台風18号によって日本海側の海岸線が大きく洗掘されたため,貴重な露頭を確認することができた。写真は台風通過直後に海岸で撮影した崩積土の露頭であり,下位から,砂岩起源の粘土(sc),泥岩起源の粘土(mc),砂岩起源の粘土(sc),玄武岩質砂礫(vg)の層序が確認された。この露頭は立石(たていし)漁港から海岸線に沿って東(津黄(つおう)方面)に500m行ったところに位置し,波が激しい時期に露出すると思われる。
長門市後畑海岸
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山口太郎,「タイトル」,山口地学会ホームページ,山口ジオフォトツアー(最終更新日)